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今日もまたつまらない1日 11 

 初めての人ははじめまして。
 久しぶりの人はお久しぶりです。
 今日もまたつまらない1日でございます。
 タイトルから見て取ると普通の記事かもしれませんが。
 小説です。
 まぁ読み直して・・・,断言します。
 けして面白いものではありません!!!
 でもまぁ読んでくださると喜びます。
 連載ものなので,途中から読んでも何がなんだか・・・。
 戦闘もの!そしてラブ入れようとして失敗,そもそもコンセプトが当初と変わってしまった作品でございます。
 でもまぁ,途中でやめるのはよくないなと,思って再開!
 自分で,半年以上も沈黙していたことにビックらですよ!!

 まぁはじめましょうはじめましょう。


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今日もまたつまらない1日 10 

 時計は5時5分前を指していた。体は酷く重いくだるい。ベットから体を起こす気は振り絞っても出やしなかった。まだ・・・、こんなにも時間があるじゃないか。このまま2回目の睡眠に身をゆだねるのも悪くない、もしそれを行うとしてだ、果たして3年間の無遅刻無欠席を果たそうとする野望に傷は付きやしないだろうか。正直今はそんなことはどうでもいい、今すぐ眠りに尽きたい、今日一日中寝ていたい。しかし習慣とは怖いものだ、火月は目を覚ますと意識的だろうか無意識的だろうか必ずすることがあるのだ。

 火月は立ち上がるとカーテンを開けた。
 「まだ5時だというのに・・・。」
 朝日がまぶしい、日が昇るのがだいぶ早くなった気がする。
 「今日も・・・、晴れだな・・・。」


 「おーっす!珍しいな、こんな時間に登校とは。」
 しまった・・・、そう思った。まさか早めに登校したことが裏目に出ようとは・・・。自宅から学校への通学路も後半へと差し掛かり、後10分もすれば教室の机に突っ伏していただろうに。
 「今日は格別元気が無いな、少しは俺を見習えよな!」
 そりゃそうだろう、重い体を引きずりようやくここまで来たのだ。よもや残り10分とはいえ、こいつと通学を共にするとは・・・、ますます気が重い。こいつの大音量は頭に響く・・・。
 「まぁ元気出せよな!!」
 はっはっはと声高らかに火月の背中をバンバン叩いたのは、火月の席の前に陣取る、朝から晩まで高テンションを維持する超人『猛』であった。
 「そういや今日はビックニュースがあるぞ。」
 猛は人差し指をピンと突き立てそんなことを言った。はて、こいつのビッグニュースがビッグニュースであったことが今まであっただろうか・・・。だが猛は嘘をつかない、ニュースがビッグだろうがスモールだろうが真実なのは間違いないだろう。聞くだけでよければ聞くが。
 「どうやらうちのクラスに新しい担任が来るらしいぜ?臨時の講師らしいけどな。」
 まるで機密事項を伝うかのようにこそこそと耳元で囁く。それ・・・隠す必要あるのか・・・?
 しかし・・・、担任なら間に合っているはずだが・・・。
 「それなんだけどな、どうやらうちの担任は昨日交通事故かなんかで入院したって話だ。」
 入院・・・? 何故だろうか・・・、妙な気分だ。突然の事故、急な臨時講師、偶然か・・・。そんなことを思いながら、火月はやや歩幅を広げた。
 

 その後、封を解いたかのように放たれる猛のマシンガントークを華麗に聞き流しながら、教室に無事到着、火月はため息をついて席にどっしり腰を下ろした。思いのほか10分は長かった。すべて聞き流したつもりではいたが頭ががんがんするしな。
 机に突っ伏して数十分、ようやく教室に人が集まりだし、いつものにぎやかな教室へ。美咲も遅れながらも登校してきたようだが、今は顔を上げる気力も無い・・・。
 そういえば美咲に聞かなければならないことがあったな・・・。
 火月はゆっくり体を起こした。火月には先日の夜の記憶に穴がある、ライラクスを追い詰めた後の記憶が無い。それを美咲に問いたださなければ、そう思った時、既にホームルーム開始時刻を回っていたようだ。
 普段のホームルームには見慣れぬ男が二人、教室に入ってくる。それを見て火月は理解した。猛の話は本当であったと・・・。
 二人の男、まず先に入ってきたのは見慣れた顔であった。我が校の教頭、小柄な体に誰でも人当たりよさそうな顔は印象的。もう一人の男は見覚えの無い男だ。スーツをびっしりと決めた大柄な男、鋭い眼光がこちらを覗いてる様な気がして火月は目をそらした。
 似たようなことが以前なかったか・・・。転校生としてあの場に立った人間は、剣を振り回すびっくり少女だったが・・・。今回、あの大柄の男はどうだ、あまりにも美咲の時と類似してはいないか、そんなことを思い火月は美咲に視線を向ける。いつに無い迫力で教卓を見据える美咲の目には、明らかにあの大柄の男が映っていた。
 「相模 勇士(さがみゆうし)です、事故で入院なさった上宮(うえみや)先生の代わりに臨時で担任を勤めさせていただくことになりました。短い間かもしれませんがよろしくお願いします。」
 丁寧に挨拶をして頭を下げる。雰囲気は悪くない、普通の教師であれば、ちゃんといい付き合いができただろうにな・・・。
 どうしてだろうな・・・、体が拒否反応を起こしているかのように、精神が新しい担任を否定する。奴は敵だ、気をつけろと、そんな危険信号が体中を駆け巡っていた。
 
 
 授業にはとても集中できるような状態じゃなかった。
 新しい担任が行う数学の授業は、今まで担任がやってきたそれよりわかりやすい・・・。
 だが・・・。気が気でなかった。奴が近くを通るたびに背筋がぞっとする。気を抜いたら殺られる。そんな気さえした。ライラクスにあった時以上のおぞましい感覚だ。今にして思えば、ライラクスにすら、これほどの敵意は感じなかった。
 奴は何かある。そう確信した火月は、4限目が終わるとすぐに美咲を連れて屋上へと向かった。
 美咲は何かを知っている、今朝相模勇士を見つめる美咲の目は普通でなかったのだから・・・。
 「奴は何者だ・・・。」
 それだけを問う。今朝美咲に聞こうとしていたことなど既に火月の頭には無かった。あるのは危機感。奴が何者か、その1点だけだ。
 「・・・。」
 数秒の間、話すべきか、そうでないか、そんなことを考えているのだろうか。
 そして口を開く。
 「彼はグランシアト・・・。私達の・・・仲間・・・。」
 その美咲の言葉にホッと胸を撫で下ろす。
 「そっか・・・味方か・・・。」
 火月がそう漏らすと、美咲は厳しい目こちらに向ける。
 「安心はできない・・・、火月にとって・・・彼は敵でしかない・・・。」
 一瞬にして火月の背筋が凍る。美咲のその言葉を聴いたからではない。既に後ろに敵がいたという事実にまるで気がつかなかったからだ。
 いつの間に・・・。
 美咲もハッとして跳ねるように後ろへさがる。
 「確か、屋上は立ち入り禁止だったはずだな。」
 振り返ると奴はいた。臨時の新担任がこちらを見下している。その二つの目はかつて無いほどに冷たく、そして鋭い。火月は蛇に睨まれた蛙の様にピクリとも動けなかった。
 しかし、男の右手に握られた剣を見て我に返る。
 殺られる!
 一瞬にして沸き起こる負の感情、それを押し殺して後ろへ跳ぶ。
 しかし悪あがきにもならなかった。胸の辺りを手の掌で突かれたような衝撃を伴い、火月は背中から落ちる。
 まるで見えなかった、何故自分が倒れているのか、それすら火月には理解できなかった。
 何故・・・、無論そんなことを考える時間など無い。
 立ち上がろうとした瞬間にはもう、火月の首筋には剣の切っ先が向けられていた。
 「シアト!」
 美咲が叫んだ。
 シアトと呼ばれた男はまったく表情を変えずこちらを見下している。
 そして少しも表情を変えずに口を開く。
 「メリプリア・・・、お前は使命を忘れたのか・・・?」
 冷たい声が響く。
 「水木火月を殺す・・・、その命がお前に下っていたはずだが・・・。」
 美咲はグランシアトを睨みつけ口を紡ぎ小さく震えていた。
 「お前が初めからこいつを殺していれば私がここに来る必要も無かったのだ。」
 グランシアトはそう言うと再びこちらを鋭い目で見下す。
 「いい気味だな・・・、さすがに昼間ではお前の自慢の力も使えまい。」
 死の境地だというのに笑いが漏れる。
 「へへ・・・、やっぱりあんた教師には向かないな、どうも好きになれそうにない・・・。」
 火月のその言葉にグランシアトは何も答えなかった。その代わりに右手に持った剣を火月の首に押し付ける。一筋の血が流れ落ちた。
 「シアト!だめ!」
 美咲の声が響く、しかしグランシアトは見向きもしない。
 「お前はわれわれにとって要注意人物だ、しかしそれと同時に1番簡単に消せる存在でもある。昼間は普通の人間とまったく変わりないのだからな。」
 そう言って、グランシアトが剣に力を込めると同時。
 「さぁ・・・、それはどうでしょうかね。」
 まったく別の声がした。美咲でも、グランシアトでも、もちろん火月でもない。火月は耳以上に自分の目を疑っていた。さっきまで自分の首に当てられていた剣が宙を舞っているのだから。
 グランシアトは驚愕の表情を見せると、飛び上がり宙を舞う剣を掴んだ。そして先ほどの場所から数メートル離れた場所に着地する。
 「ばかな・・・何者だ・・・。」
 グランシアトが言葉を放った相手は、火月の良く知った人物だった。それは左手に細い小剣を持ち、こちらを見ている。
 火月はまたも目を疑った。その男はこんな場所に現れるはずが無い男だったのだから・・・。
 「嘘だろ・・・、猛か・・・?」
 火月が投げかけた言葉を返すように先ほどの言葉を繰り返す。
 「さて・・・それはどうでしょう。」
 猛は、普段見せることの無い笑顔をこちらに向けた。
 いや・・・、それは猛であって猛ではない・・・。奇妙な感じ・・・。この感覚は何だ・・・、雰囲気と存在感がまるで別人そのもの・・・。
 この感覚を火月は知っている。美咲も気がついているようだ。険しい表情を猛に向け、剣を構えている。
 火月は立ち上がると猛を睨み言い放つ。
 「お前は猛じゃない・・・、ライラクスだ・・・。」
 猛はフッと笑う。やはりというべきか、その表情はライラクスそのものだ。
 「ご名答です。しかし、この体は猛という人間のもので間違いありません。」
 その言葉にハッとする。
 「まさか・・・!」
 ゾッとする・・・。もしそうなら・・・。
 「そう・・・、あなたと同じですよ。今この体はあなたの体と同じ状態です。」
 「ライラクス!!!」
 気づけば火月は握り拳を作り、猛・・・ライラクスに向かって走っていた。
 しかし・・・、殴ってどうなる・・・。あの体は猛のものだ・・・。それに殴って奴を追い出せるなら・・・。
 自分の無力さを呪うと体が止まる。火月はゆっくりと拳を下ろした。元の体に戻れず苦しんでいるのは何より火月自身だったのだから。
 「少し借りているだけです。」
 そう言ってライラクスはゆっくり歩き出す。そして、火月とすれ違い、数メートル先に立つグランシアトを見据える。
 「今は・・・、あなたの味方ですよ。今はね・・・。」
 火月がその言葉を聞いた時、既にライラクスの小剣は、グランシアトに向かって振り下ろされていた。
 グランシアトはその小剣を己の剣ではじくと後ろに飛び退く。
 「きさまぁ・・・、あのライラクスか・・・。」
 グランシアトが言葉を漏らす。
 ライラクスはグランシアトを笑みを残した鋭い眼で見据える。
 「フフ・・・、紹介はいらないようですね。もっともあなたも紹介もいりませんがね、光最強の戦士グランシアト。」
 グランシアトが剣を振り上げる、それを懐に潜るようにしてかわすライラクス、そして構えた小剣でグランシアトの脇腹を狙うも空を切る。
 二人の攻防が高速で展開されている。火月と美咲はそのレベルの違う戦いにただ息を呑むだけだった。
 激しい剣幕とともに言葉が飛び交う。
 「さすがのグランシアトも、この世界では本当の力は出せないようですね。」
 「それは貴様とて同じこと!」
 金属がぶつかり合う音が響く、二人の攻防は衰えるところを知らない。
 その攻防を見続けていた火月は拳を握り締め叫んだ。
 「そこまでだ!」
 その声に二人の攻防がストップする。
 「もうじきここにセンパイが来る、まさか一般の学生まで巻き込むつもりじゃないんだろう?」
 少なくともグランシアトはこの攻防を一般の人間に見られるわけには行かないだろう。もっとも、既にセンパイは戦いのことも承知している。それに巻き込んでしまったのは・・・、火月だ・・・。
 ここで真由の名を出すのは心が痛んだ、何より自分の無力さを痛いほどに理解した。今の自分では、この二人を止める力がないのだ・・・。
 ライラクスはフッと笑ってグランシアトに言い放つ。
 「命拾いをしましたね。」
 「貴様がな。」
 グランシアトが投げ捨てるように言うと、二人の手から剣の姿が消えた。
 美咲もそれを見て剣を消す。
 「グランシアト、あなたにいいことを教えましょう。」
 ライラクスは続ける。
 「この水木火月を殺しても・・・、あなたが思うような解決にはなりませんよ。」
 「なに・・・!」
 そのライラクスの言葉にすぐ反応を示すグランシアト。
 「今の状態は、彼の中に潜む闇を彼が押さえつけている状態ですからね。彼を殺すことは、むしろ我々に好都合なのです。彼女に感謝することですね。結果的にあなた達が最悪の方向へ向かうのを回避していたのですから。」
 そう勝ち誇るようにライラクスが言うと、グランシアトはチッと舌打ちして屋上を後にした。

 「お騒がせしましたね。」
 ライラクスは火月と美咲を見て言った。
 「今のはハッタリだな・・・。でなければお前が俺を助ける理由が無い。」
 火月はライラクスを睨みつけて言い放った。それを聞いてライラクスが笑う。
 「その通りです。しかし、すべてハッタリという訳ではないのですよ。事実、あなたが死ぬのは私にとっては好都合なんです。私にとってはね・・・。では私もそろそろ御暇しましょう。次ぎ合う時は・・・、おそらく敵でしょうね・・・。あなたもこの体を取り戻そうとするでしょうし。」
 「猛は取り戻す・・・。」
 その火月の言葉にライラクスはフッと笑うと、
 「またいずれ・・・。」
 そう残して屋上を去った。
 
 
 屋上には火月と美咲だけが残されていた。しばらくすれば真由が大きな弁当箱を持って現れることだろう。
 「その前に・・・。」
 火月は下を向いていた美咲の顔を覗き込む。
 ビクッと驚きの表情を見せ美咲が後ろに引く。
 「メリプリアっていうのはお前の本当の名前か?」
 予想外の言葉だったのか美咲はキョトンとする。そして言った。
 「そう・・・。メリプリア・・・、私達の世界で・・・美しい花という意味・・・。」
 それを聞いて、火月は優しく笑った。
 「なるほど・・・それで美咲か・・・。でもこれからも美咲でいいだろ?俺にとってお前は美咲だからな。ダメといわれても困る・・・。」
 「うん・・・、美咲で・・・。」
 メリプリア・・・、これが美咲の本当の名前だとしても・・・、そう呼びたくはなかった・・・。その名前で呼ぶと、何故か遠くへ行ってしまうような気がして・・・。
 この少女とともに過ごすのは楽しい。
 無意識にせよ火月は、それがずっと続いてほしいと・・・そう思っていた。 
 










 どんどん気力が・・・il||li _| ̄|○ il||li
 なんかどんどん手抜きに・・・
 まぁ久々なので許して・・・
 
 

今日もまたつまらない1日 9 

 ここまで・・・力に差があるとでも言うのか・・・。
 奴は言った、これは精神体であり、力は十分の一ほどだと・・・。
 ならばこの差はなんだ・・・。


 火月の左手による連打が繰り出されるも、すべて奴の右手によって止められる。
 「くそ・・・。」
 火月は舌打ちすると後ろに引いていた右手を撃ちだす。
 しかしそれを奴はジャンプすることでかわした。
 月が明るく照らす静かな夜、公園は戦場と化した。
 しかしその戦いは一方的なものだ、何せこちらの攻撃はまったく当たらないのだから・・・。
 飛び上がった奴の隙を美咲は見逃さない。
 攻撃は右から、美咲の剣はライラクスを貫いた。
 しかしそれは幻、
 「こちらです。」
 気づいた時にはすでに奴は、美咲の後ろに・・・。
 横に薙ぎ払った手刀は、美咲を捉え、そして吹き飛ばした。
 「美咲!!」
 叫ぶと火月は走り、地面に向かって一直線に降下する美咲を受け止めた。
 「・・・大丈夫。」
 大丈夫なものか・・・。
 美咲の音を変えない言葉に、火月は心の中で呟くと立ち上がる。
 20mほど先にストンと降り立つライラクス。
 さてどうしたものか・・・。
 悩んでる余裕など火月にあるはずなど無かった。
 20mという距離など奴にとっては、手の届く範囲に相違なかったのだから。
 !?
 何が起こったのかわからぬまま吹き飛ばされていた。
 気づいた時、すでに奴は目の前に・・・。
 美咲は体を起こすと間髪いれず剣をライラクスに向かって振るう。
 しかしそれは奴の右手の人差し指と親指によって止められる。
 「ぐ・・・。」
 なんという力か。
 引くことも押し出すこともできない。
 美咲は両手で持っていた剣から右手を引き剥がすと、上に。
 右手に札のようなものが2枚現れる。
 それは鋭く硬化し、ライラクスの顔面に向かって飛ぶ。
 しかし、奴は顔を少しそらしただけでそれをかわした。
 「なるほど・・・あなたは戦いなれているようだ。」
 そう言うと、奴の体から黒いオーラがもれる。
 !?
 己の危機を察したか、美咲は剣を持つ左手を離すと後ろに跳ぶ。
 しかし遅い。
 すでにライラクスの左手は美咲の首筋を捉えていた。
 「あ・・・。」
 ライラクスは美咲の首をわしづかみにすると高く掲げる。
 「がっ・・・ふ・・・。」
 苦しい・・・。
 美咲の意識が朦朧とする。
 「あなたにうろちょろされると戦いにくいので・・・ね。」
 その言葉とほぼ同時。
 「させるかー!!」
 いつ立ち上がったか、ライラクスの懐には火月がいた。
 体をひねり右手を引く、その手首を左手で持つことで、両手のオーラをひとつにまとめあげる。
 「ああああ!!!」
 その右手は、奴の腹に突き刺さった。
 そのこぶしをもろに受けたライラクスは、数十メートルほど跳ぶと地面にうつぶせに倒れる。
 手ごたえは・・・あった。
 ライラクスの左手から開放された美咲は、その場に背中から地面に落ちる。
 「美咲!」
 「あ・・・く・・・。」
 美咲は意識を失いかけていた。
 立ち上がろうとするも、その場に倒れこむ。
 「美咲・・・、いい、お前は無理をするな!」
 しかし聞かない、立ち上がることをやめない。
 それは戦士だからなのか・・・。
 敵が目の前にいるからか・・・。
 美咲が立ち上がるよりも早くライラクスが立ち上がる。
 「さすがですね・・・。今の一撃の威力は相当のものです。」
 その言葉とは裏腹にまるでダメージが無い。
 「へへ・・・、ぴんぴんしてるな・・・。」
 「これは精神体ですから痛みはありません、それにこのぐらいのダメージで消えることはありませんからね。」
 ・・・
 ならばもっと力がいる・・・。
 もっと大きな威力がいる・・・。
 もっと・・・力を!!!
 火月がカッと目を見開くと、全身から黒いオーラがあふれた。
 特にその右手と左手は、常に爆発を起こしているかのよう。
 「あああ!!」
 その叫びの同時に、火月は大地を蹴った。

 「速い!」
 声を上げたのは、ライラクス、驚きの表情を隠せない。
 火月の右と左の嵐が、ライラクスを襲った。
 「ああああ!!!!」
 やむことのない連撃、ライラクスの目の色が変わった。
 「く・・・。」
 ライラクスの口から言葉が漏れる。
 今まで優勢だったライラクスが、火月の攻撃に防戦一方になる。
 ほぼすべての攻撃をその二つの手のひらで止めるライラクスであったが、受けきれない攻撃がライラクスの頬を掠めた。
 「チィ・・・。」
 舌打ちをするとライラクスが後ろに引く。
 しかし火月は追撃をやめなかった。
 「まだまだ!!」
 大地を大きく踏み、さらに前に踏み出す。
 「ええい!!」
 その声と同時に、火月の右手はライラクスの左肩を貫いた。
 「く・・・。」
 ライラクスの体がガクリと崩れる。
 「よし!」
 更なる追撃をと踏み込んだ時、火月の連撃が止まった。
 なんだ・・・。
 体が・・・。
 初めて自分の意思で行う実践・・・。
 自分の限界を超えた力・・・。
 ピークに達した体・・・。
 既にその力は、火月が思い通りに操れるものではなくなっていたことに気がつかなかった。
 「しまっ・・・た・・・。」
 ぐ・・・、まずい・・・。
 この感覚は前以上に・・・。
 「ふ・・・この時を・・・待っていましたよ。」
 そう体をゆっくり起こし冷静な声で言うライラクス。
 火月は体を縮め大きく震えると、しばらくしてぴたりと止まった。
 「さぁ・・・あなたの正体を・・・。」
 ライラクスがそこまで言った時だ。
 「すこし・・・、遊びが過ぎるんじゃないか・・・?ライラ。」
 その言葉は紛れも無く火月の口から漏れた。
 !?
 そして、今までに無く黒く莫大なオーラを手にまとい、それを、ライラクスに向かって放つ。
 放たれたオーラはまるでレーザー光線のように一直線に空に伸びる。
 そしてライラクスの体を突き破った。
 攻撃を受けたライラクスの体が大きくゆがむ。
 「やはり・・・あなたは・・・紛れも無く・・・。」
 そう言葉を残しライラクスは闇に消えた。

 公園は一気に静まり返った。
 しかしその黒いオーラはとどまることを知らない。
 火月は立ち上がろうとする美咲のほうへ体を向けると歩き出す。
 「く・・・、か・・・つき・・・。」
 美咲が声を上げるもその声は火月には届かない。
 距離がどんどん縮まる。
 そして、何とか起き上がろうとする美咲の目の前に火月が立ちはだかった。
 火月は美咲を見下ろす。
 なんという存在感か・・・。
 こちらを見下す目は、鋭く、そして冷たい。
 暖かさを感じる火月の目ではなくなっていた。
 「火月!!」
 美咲が声を上げるもその声は届かない。
 月を背にした火月がゆっくりと右手を上げる。
 「光のものか・・・。」
 そう火月は呟くと、右手が徐々に黒く染まった。
 その時、美咲は死を覚悟する。
 ゆっくりとその瞳を瞑った。
 まさにその瞬間だった。
 「やっほーい!!」
 元気の良い声が響く。
 手をぶんぶんと振りながらこちらに走ってくるのは、間違いなく真由だった。
 「ちょっとセンパイ!!!今日は来るなって言ったでしょ!!!!」
 火月はセンパイを見ると口を大きく開けて叫んだ。
 「だってさぁ・・・ねぇ・・・せっかくだから飲み物ぐらいは差し入れしようかなと・・・。」
 そう言って真由は胸に抱えた3本のペットボトルをちらつかせる。
 「んー・・・まぁありがたいんですけどね・・・。」
 火月は苦笑いして後頭部をかいた。
 「美咲ちゃん?」
 真由は美咲の前にしゃがみこむ。
 「どうしたー?特訓疲れた?」
 その顔を見てホッとしたか、美咲は真由に崩れるように倒れこみ意識を失った。


 センパイが来るとこんなにも和む・・・。
 何故だろうか・・・ホッとする・・・。
 さっきまでそこで戦っていたことに気づかされたのは、先輩と別れた後だった。
 しかし、俺はライラクスを追撃したところまでの記憶しかなく・・・。
 いったいあの後何が起こったのか知る由も無かった・・・。



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やっぱり戦闘シーンは書けません・・・
でも思いつく話はみんな戦闘ものです
これいかほどか・・・
なんというか描写に戦闘の緊迫感を与えるにはどうしたらいいのかね・・・
勉強しないとダメだな・・・。
本当はもっと先まで書こうと思ったけど切れが良かったのでこんなもんで・・・。

今日もまたつまらない1日 8 

 「こちらの世界では・・・私たちの力は・・・著しく制限される・・・こちらの世界には結界があるから・・・そして・・・私たちの世界とは波長がまるで違うから・・・それは・・・あなたの中にいる闇も・・・同じ・・・。私たちの世界にも・・・昼と夜がある・・・私たち光は・・・昼に力が向上する・・・逆に闇は・・・夜に・・・その力の性質はこちらの世界でも・・・同じ・・・こちらの世界と私たちの世界の夜と昼は・・・少しだけ波長が似ているから・・・」
 朝のホームルームが始まる数十分前、火月は美咲に引っ張られ屋上に来ていた。
 授業前の屋上というだけあって、さすがに2人以外は誰もいない。
 もっとも生徒立ち入り禁止ということになっているこの屋上に、人などいるわけがないのだが・・・
 「つまり・・・?お前たち、いやお前の世界の住人はこちらの世界では本来の力は発揮できない・・・。それでも昼間はお前たちの力は向上し、夜は俺の中に住む闇等の力が向上する・・・と?」
 「そう・・・」
 「ならお前たちは、昼間に敵を倒したほうが有利だということじゃないか・・・だったらなぜ・・・」
 「確かに・・・私たちの世界では・・・そういう戦争が起こっていた・・・昼と夜・・・攻守の分かれた戦争・・・でもこの世界ではそれはできない・・・闇の力が小さくなっているのに加え・・・闇はさらに力を抑え隠れているから・・・」
 「力が小さくなっていることが敵には良いように働いているのか・・・。」
 「闇が力を開放しだすのは夜・・・それでも・・・私たちは隠れるわけにはいかない・・・闇を放置すれば・・・人間にも・・・重大な被害を及ぼす可能性があるから・・・。」
 「・・・それは敵の居場所さえ分かれば昼でも打てるっていう事じゃないか・・・?それなら・・・昼に、俺から闇を浄化することはできないのか?」
 「それは私の力ではできない・・・あなたの闇が・・・強すぎるから・・・。」
 それを聞いて、火月は大きな溜息を吐く。
 「ひとつだけ・・・あなたに住む闇を・・・消し去る方法がある・・・。」
 「それは・・・?」
 一瞬の間。
 美咲の澄んだ目が、こちらをじっと見ている、その眼差しはいつになく真剣だった。
 「それは・・・あなたを・・・殺すこと・・・。」
 冷たい風が吹き、美咲の短い髪がなびく。
 火月は・・・それを聞いて・・・笑った。
 「そうか・・・それでもお前は俺を生かしている・・・ありがとう。」
 美咲の顔が真っ赤になる。
 「・・・あなたなら、いつでも殺せる・・・。」
 「はは、それもそうだな。」
 美咲はプイッと後ろを向いた。
 「まぁその話はここまでとしてだ・・・お前・・・今日は何が目的だ?」
 火月は腕を組み、美咲の後姿に問う。
 「別に・・・何も・・・。」
 美咲はこちらを見ぬままいった。
 「嘘付け、こちらから聞いても答えなかったお前が、こんなに気前よく話すものか、ほら聞いてやるから言ってみ。」
 「何も・・・。」
 以前として、こちらを向かない美咲。
 「俺からすれば、お前にこんな朝早くからこんなとこに連れてこられることがすでにおかしいんだ。さっきの話にしても、いつでも話せる、俺から聞かれたら話そう、普段お前はそう考えている、ちがうか?」
 「・・・」
 「わざわざ、お前から話をしだしたのは、俺に何かを伝える口実がほしかったから、そうだろ?」
 「あ・・・ぅ・・・。」
 「まぁこれ以上話がないっていうなら、俺はもう行くぞ?ホームルームも始まるしな」
 そう言って火月は屋上を出ようとする。
 「あ・・・待って・・・。」
 ようやく美咲がこちらを向いた、その顔は耳まで真っ赤だ。
 「あ・・・ぅ・・・。」
 もっともらしいことを言い並べてみたが、実際のところあてずっぽうなヤマだ。
 『美咲は何かを言おうとしている』その推測は、何ってことはない、ただ美咲が最初から最後まで、何かを言いたげにもじもじしていたからという理由に過ぎなかった。
 まぁ見事にそれは的中したわけだ。
 美咲は火月の耳元によると、小さな声で『言いたかったこと』とやらを言ったので
 火月は大声を上げて笑ってやった。



 『はい、もしもしー?火月君?』
 「はい、突然電話してすみません、休み時間短いのに・・・」
 3時間目が終了したころを見計らって火月は真由に電話をかけていた。
 もちろん、教室でそんな電話をしようものなら、猛に何を言われるか分からない。
 火月は早目に終わった授業を利用して、屋上へと移動したわけだが・・・。
 それを見るや美咲も火月に続く。
 なぜ美咲は火月についてきたのか・・・。
 その理由はいたって簡単、火月が何か変なことを言うまいか気になったからだ。
 火月が電話をかけるとき、美咲は落ち着かない様子で火月の周りをうろうろしていた。 
 そもそも今こうして真由に電話をかけているのは、美咲の強い要望にお答えするためなのだから。
 『うん 大丈夫大丈夫!実はこっちからも掛けようと思ってたところだったから。』
 「え?」
 『お昼一緒に食べようかなと思って・・・もちろん美咲ちゃんも一緒にね、早起きしてがんばってお弁当作ってきたんだから。』
 あれま・・・さすがセンパイ、こっちが言おうとしたことを先に言われてしまった・・・。
 しかも弁当まで作ってきてくれたなんて・・・まさかあの馬鹿でかいランチボックスに・・・?
 「センパイのお弁当なら大歓迎ですよ、それに俺が言おうとしてたことも同じです。美咲がどうしてもセンパイと昼食食べたいって言い出すもんだから・・・そりゃもう朝からセンパイを誘って誘ってってうるさいくらいで・・・」
 火月はそういいながらわーわーっと声を上げてケータイを奪おうとする美咲の頭をがっしり右手で押さえつけていた。
 『うふふ、じゃぁ昼休みにね。楽しみにしてるね。』
 「はい、それじゃ昼休みに。」
 さてと・・・
 「よかった、センパイお弁当まで作ってきてくれたみたいだぞ。」
 そういって美咲の頭を解放する
 「あ・・・ぅ・・・。」
 顔を真っ赤にしてうつむく美咲。
 「私のこと・・・言わないって・・・約束したのに・・・。」
 「あー、わりぃ、すっかり忘れてたわ。」
 もちろん覚えてますとも。
 どうやらこいつをからかうのは思った以上に面白いようだ。



 絶好のピクニック日和な天気、とでも言おうか。
 真由は、屋上にレジャーシートを敷いてお弁当を広げた。
 「はい、じゃんじゃん食べてね!」
 案の定センパイは、あのでかい3段重ねのランチボックスに10を越える種類のおかずとおにぎりを大量に詰め込んできた。
 それに大きな水筒まで・・・。
 ちょっと待て・・・これセンパイ一人でもってきたのか・・・?
 「すみません、わざわざお弁当まで・・・。」
 「いいのいいの、そもそも勝手にやってたことだし2人が御飯買う前でよかったわ。」
 いえいえ、痛み入ります。
 まぁそんな火月の気持ちもなんのその。
 美咲は小さな声で「いただきます」と言うと、遠慮もなく自分の手に持ったプラスチックの皿にどんどんおいしそうなおかずを取っていく。
 このままでは美咲一人にたいらげられてしまうぞ・・・、肉取りすぎだろ・・・肉・・・。
 「こら、お前は少し遠慮と言うものを・・・」
 そんな俺の言葉にも動じない美咲、ただ一言。
 「おいしい・・・」
 そう言って口をハムスターのようにもごもご動かす。
 その様子を見て真由が笑った。
 「遠慮なんかしたら、なくならないでしょ?どんどん食べちゃって。」
 ごもっとも、これだけ量があるんだからな・・・。
 しかし、肉とりすぎだろ・・・肉・・・。
 
 火月の視界にはランチボックスを挟むようにして真由そのすぐ隣にちょこんと美咲が座っている。
 「うまいっすよ」
 火月がそう言うと、真由はこれ以上にない笑顔を見せる。
 実際に真由の作ってきたお弁当は、これ以上にないくらいおいしかった。
 「それにしても・・・懐かれましたね・・・センパイ・・・。」
 懐いたのは美咲。
 高速で箸を動かしながらも、時折ちらっ、ちらっ、っと真由の顔を覗き込んでいるのがこちらからだと良く分かる。
 たまに美咲と真由の目が合うと、美咲は真っ赤になって目をそらす。
 その様子が、見てて微笑ましくもあり、面白くもあった。
 「ちょっと待て・・・お前それ5個目だろ!!」
 「早い者・・・勝ち・・・。」
 「俺まだ1個しか・・・ってそれも取り過ぎ!てか肉!お前はもう食うな!!」
 「おいしい・・・。」
 すぐそれでごまかしおる・・・
 真由はその様子を眺めクスクス笑っていた。
 結局お弁当の半分は美咲がたいらげたわけで・・・。
 食べた質量はその小さな体のどこに消えたのだ・・・。



 時刻は21時
 至福の昼休みの後は、これといって何もなく、いつものようにただ消化した。
 火月は昨日同じ公園で特訓に取り掛かっていた。
 「はぁ!」
 その掛け声とともに、体から黒いオーラがあふれる。
 いい感じだ・・・。
 昨日よりもコントロールが効く気がする・・・。
 もちろん気を抜くことはできないものの・・・これならば・・・おそらくまともに戦える。
 戦うって何と・・・?
 何のために・・・?
 ・・・。
 とにかく俺は・・・あの小さな体を張って戦う少女に・・・手を貸したかったんだと思う・・・。
 そんなことを考えているとその小さな体の少女は空を駆け火月の前に降り立った。
 「美咲か・・・夜のパトロールは終わったのか?」
 手に力を集中したまま火月は美咲にそう言った。
 「大丈夫・・・ここ以外・・・力を感じない・・・」
 そう言うと、美咲はキョロキョロしだす。
 ・・・
 「言っておくがセンパイなら来ないぞ、今日は来ないように念を押したからな。」
 あ・・・いや・・・
 そんなあからさまにがっかりしなくても・・・
 がくりと肩を下ろした美咲が、ちらりとこちらを見る
 「・・・私も・・・特訓に付き合う・・・」
 そう言うと美咲は右手に剣を呼び出す。
 「え・・・?」
 「私の力も弱くなってるし・・・特訓も・・・必要・・・それに・・・火月には・・・実践的な・・・戦闘経験が必要・・・だと思う・・・。」
 確かに、力をコントロールさせる練習しかしてないのも事実だ。
 「手伝ってくれるのか・・・?」
 その問いに、美咲はこくりとうなづいた。
 『その特訓・・・私も仲間に入れてはもらえませんか?』
 その声は2人のものではなかった。
 上!?
 上を向くと外灯の上に一人の男が立っている。
 人・・・?
 見たところ人間とそう変わりはない、だが大き目の黒いショルダーガード、背中でなびく赤いマントは、現代のものとは思えないくらい中世的。
 服も現代とは異なる形状の漆黒の服だ。
 身長は180はあるだろうか・・・すらっと伸びた手足に小さな顔、人はこういう男を美形と呼ぶのだろう。
 ストレートの黒い髪で顔の半分を隠しているためかよく表情は見えないが・・・笑っている・・・?
 「だれだ!?」
 思わず火月は声を上げる。
 その声を聞いてか男は赤いマントをなびかせ外灯から飛び降りこちらに近づいてくる。
 「初めましてと言うべきでしょうか・・・お久しぶりですと言うべきでしょうか・・・」
 火月と美咲は、後ろに飛びのいて間合いを取る。
 その距離は30mほど。
 「私はライラクスと申します、以後お見知りおきを・・・」
 そう言いながらなおもライラクスを名乗る男はこちらに向かってくる。
 「ライラクス・・・」
 美咲がつぶやく。
 「知っているのか・・・?」
 それに対し問う火月
 「ライラクス・・・その名を知らぬものは私の世界にはいない・・・闇の王の側近・・・」
 !?
 「おいおい・・・初めての実践相手にしちゃ高レベルすぎはしないか・・・?」
 火月は体制を低くして構えをとる。
 その額から汗が一筋流れた。
 「安心してください、これは私の本体ではありません、精神体です。ですから力は通常の1/10以下程度です。」
 ライラクスはそう言ってじりじりと距離を詰めてくる。
 顔は笑っているが、その殺気・・・半端じゃないぞ・・・
 距離・・・25・・・20・・・。
 10mをきればこちらの間合いだ・・・
 攻撃を仕掛ける!
 これではっきりするはずだ・・・。
 俺が自分を保ったまま戦えるかどうか・・・。
 火月が右手に力を込めると黒いオーラがあふれ出す。
 いくぞ!!!!
 火月はライラクスに向かって跳んだ。








 火月の戦いはこれからだ!!!
 って言って終わるわけですかね・・・
 キャラだいぶ変わっちゃった・・・美咲・・・
 ぶっちゃけて言えば私好みにしてしまったと・・・
 ああ・・・
 まぁ最初から性格ちゃんと考えてなかったからなぁ・・・
 まぁあれです
 もうちょっとだけ続くんじゃよ
 
 

今日もまたつまらない1日 7 

 夜
 永遠に続く漆黒の空を、彼女は木々や外灯を足蹴に跳ぶ
 その高速で移動するさまを確認できるとするならばそれはもはや常人ではないのかもしれない
 彼女はこの町で一番高い木の上に到達すると
 そこで足を止め目を閉じる
 風が涼しい・・・
 やや強めになびく風は彼女の制服を揺らす
 そこで一分間の静止
 それは何かを探すように感じるように・・・
 それからゆっくり目を開けると跳んだ
 一直線に進む先には黒いオーラがあふれ出ている
 右手にはその体に似合わぬ大剣を
 彼女美咲は今日も空を駆ける


 美咲が向かう先
 そこに見える黒いオーラはかつて倒した敵の比ではなかった
 しかし彼女が引く事はない
 彼女にとって引くことこそが死に値するから
 たとえこの命が朽ち果てようと彼女は己の目的のために突き進む
 その先に絶望しかないであろうことを知っていても
 
 
 目指した先にあったものは公園
 美咲は公園の外灯に飛び移るとそこで足を止め下を見下ろす
 当然敵からこちらは丸見えだろう
 くるなら・・・こい・・・!
 それは彼女の覚悟の表れ
 そして死を恐れない冷たい心
 先ほどあふれていた黒いオーラは見当たらない
 しかしそれがここにあった感覚は残っている
 どこだ・・・
 周りを見渡す
 そしてそれを見つけた
 「火月・・・?」
 あまりに予想外の展開に驚きを隠せなかったか
 美咲はバランスを崩し外灯から落ちる
 「あ・・・」
 美咲はくるりと宙返りすると膝と右手を突き外灯の根元に着地した
 「美咲・・・?」
 声は前方から
 「何をやっとるんじゃお前は」
 人を小馬鹿にしたような声
 それはひどく聞き覚えのある声で・・・
 美咲の張り詰めた神経を緩ませる
 美咲は安堵の息を漏らした
 「それは・・・私のセリフ・・・」
 立ち上がると美咲は疑り向かい目で目の前にいる火月を睨む
 「何をしてたかと言うとだな・・・」



 いつの間にか美咲は公園のベンチに座らされていた
 周りを見渡すと今日一日の勤めを果たした遊具たちが眠っているかのよう
 そこには静けさだけが残り、それらは外灯と月の明かりで照らされていた
 「黙ってみてろよ」
 そう言うと火月は胸の前で右手のひらと左手のこぶしを打ちつけた
 「むん」
 火月の体から黒いオーラがあふれる
 !?
 美咲はそれを見るとバッと立ち上がり剣を構えた
 「大丈夫だっての・・・く・・・」
 火月はその状態で構えると拳を突き出し右左右のコンビネーションを見せる
 それは美咲の目でようやく確認できるスピード
 それから左右へのフットワーク
 これも高速
 「ふん」
 火月が右手を後ろに引くと右手が黒いオーラであふれる
 「そりゃ!」
 その掛け声と同時に右手を高速で突き出す
 すると手に込められた黒いオーラが膨張するかのようにはじけた
 今のスピードは美咲の目でも追いきれない
 「ふぅ・・・」
 火月の額から汗が流れ落ちる
 これだけの動きではあったが火月から汗が噴出していた
 火月は荒れる呼吸を整えてから美咲のほうを見ると言った
 「今はこれが精一杯」
 その言葉と同時に黒いオーラも引いてゆく
 依然として美咲は険しい表情を崩さなかった
 ただただ恐れたのだ
 火月の中に潜む力の膨大さに・・・
 そしてそれを火月が押さえつけ利用したことに・・・
 「火月・・・あなたいったいどんな・・・」
 「やっほー!!」
 美咲の言葉をぶった切るように元気の良い言葉が飛ぶ
 「い!?」
 何より驚いたのは火月だ
 「あはは きちゃった」
 これ以上にない笑顔で言うから反則だ
 そして後ろに隠した何かを前に突き出す
 それはちょっと大きめの包み
 「はい!お弁当持ってきたわよ!たべよ」
 にっこり微笑んだ


 「なんで・・・」
 美咲は言葉を漏らした
 時間は21時を回るというのに
 なぜ3人はこんな場所でシート広げてお弁当を食べているか・・・
 でっかい3段重ねのランチボックスには手の込んだ料理がいっぱい詰まっている
 「美咲ちゃんもどんどん食べてね」
 この人は・・・いつの間にか私を美咲ちゃんと呼ぶ・・・
 でも悪い気はしない・・・
 「まさか来るとは思いませんでしたよ・・・そりゃ・・・公園で訓練するから本当にやばいときは電話するって言いましたけど・・・」
 なぜ・・・?
 「いいでしょー?私はこんなことしかできないんだから・・・」
 「いや、おいしいし助かりますよ?でもさすがにこんな時間に女の子歩かせるって言うのは・・・」
 「いいのよ、うちはそういうの結構気にしない家庭だし」
 「いや・・・そうじゃなくってですね・・・」
 うーん と頭を悩ませる火月
 そんなときに
 「おいしい・・・」
 自分がそんな一言を漏らしていとことに驚いた
 「おいしい?それ自信作よ!美咲ちゃん!これもったべてこれも!」
 この笑顔にはどうも弱い・・・
 「あぅぅ・・・」
 美咲は顔を真っ赤にした
 「センパイ 美咲困ってる 困ってる」
 でもなんだろう・・・このセンパイと呼ばれる人は・・・すごく・・・安心する・・・
 


 「むぅ」
 3人でお弁当完食
 なんだかんだで美咲は結構食べた
 おかげで残さず食べられたわけなんだが・・・
 「そら!」
 火月は食事後訓練を再開していた
 「ふぅ・・・あんまり長持ちしないな・・・へたすりゃのまれそうになるし・・・もうちょっと抑えないとだめか・・・でもそれじゃ威力がな・・・」
 そんなことを試行錯誤しながら汗をぬぐう
 「あれ・・・?」
 訓練をひと段落終えた火月
 美咲と真由が座るベンチを見て声を漏らした
 「うふふ 寝ちゃったみたい」
 美咲は真由の膝枕で吐息を立てていた
 またも意外な一面を見せ付けられた感じ
 「こいつ人前で寝たりするんだな・・・」
 「よっぽど疲れてたんじゃないかしら」
 そう言って真由は美咲の頭をなでた
 おそらく毎日美咲は毎晩このように夜敵の探索をしてるのだろう・・・
 「無茶してますからね・・・こんな小さい体で」
 「そうみたいね・・・」
 真由はそう言ってもう一度美咲の頭をなでる
 「ん・・・ お姉・・・ちゃん・・・」
 その眠る美咲から漏れた言葉を聞き
 火月は思わず「あ・・・」っと声を上げていた
 「すみません今日は・・・わざわざこんな夜中に弁当まで作ってきてもらって・・・」
 「ううん、いいのしたくてやったことだし・・・それに・・・」
 真由は膝の上で眠る美咲の顔を見た
 「妹ができたみたいでうれしかったもの」
 そういって微笑んだ
 
 人々が眠りにつくころ
 美咲は目を覚まし
 「あぅぅ・・・」などと声を上げ顔を真っ赤にしていたが
 センパイは嫌な顔ひとつせずにっこり笑っていた
 俺はそれが本当の姉妹にも見え
 微笑ましく
 そしてすこし羨ましかった・・・






 キャラの性格が原形をとどめてないような気がしてきました・・・
 まぁ・・・いいか・・・
 
 
  
 
 
 

 
 
 
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