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今日もまたつまらない1日 7 

 夜
 永遠に続く漆黒の空を、彼女は木々や外灯を足蹴に跳ぶ
 その高速で移動するさまを確認できるとするならばそれはもはや常人ではないのかもしれない
 彼女はこの町で一番高い木の上に到達すると
 そこで足を止め目を閉じる
 風が涼しい・・・
 やや強めになびく風は彼女の制服を揺らす
 そこで一分間の静止
 それは何かを探すように感じるように・・・
 それからゆっくり目を開けると跳んだ
 一直線に進む先には黒いオーラがあふれ出ている
 右手にはその体に似合わぬ大剣を
 彼女美咲は今日も空を駆ける


 美咲が向かう先
 そこに見える黒いオーラはかつて倒した敵の比ではなかった
 しかし彼女が引く事はない
 彼女にとって引くことこそが死に値するから
 たとえこの命が朽ち果てようと彼女は己の目的のために突き進む
 その先に絶望しかないであろうことを知っていても
 
 
 目指した先にあったものは公園
 美咲は公園の外灯に飛び移るとそこで足を止め下を見下ろす
 当然敵からこちらは丸見えだろう
 くるなら・・・こい・・・!
 それは彼女の覚悟の表れ
 そして死を恐れない冷たい心
 先ほどあふれていた黒いオーラは見当たらない
 しかしそれがここにあった感覚は残っている
 どこだ・・・
 周りを見渡す
 そしてそれを見つけた
 「火月・・・?」
 あまりに予想外の展開に驚きを隠せなかったか
 美咲はバランスを崩し外灯から落ちる
 「あ・・・」
 美咲はくるりと宙返りすると膝と右手を突き外灯の根元に着地した
 「美咲・・・?」
 声は前方から
 「何をやっとるんじゃお前は」
 人を小馬鹿にしたような声
 それはひどく聞き覚えのある声で・・・
 美咲の張り詰めた神経を緩ませる
 美咲は安堵の息を漏らした
 「それは・・・私のセリフ・・・」
 立ち上がると美咲は疑り向かい目で目の前にいる火月を睨む
 「何をしてたかと言うとだな・・・」



 いつの間にか美咲は公園のベンチに座らされていた
 周りを見渡すと今日一日の勤めを果たした遊具たちが眠っているかのよう
 そこには静けさだけが残り、それらは外灯と月の明かりで照らされていた
 「黙ってみてろよ」
 そう言うと火月は胸の前で右手のひらと左手のこぶしを打ちつけた
 「むん」
 火月の体から黒いオーラがあふれる
 !?
 美咲はそれを見るとバッと立ち上がり剣を構えた
 「大丈夫だっての・・・く・・・」
 火月はその状態で構えると拳を突き出し右左右のコンビネーションを見せる
 それは美咲の目でようやく確認できるスピード
 それから左右へのフットワーク
 これも高速
 「ふん」
 火月が右手を後ろに引くと右手が黒いオーラであふれる
 「そりゃ!」
 その掛け声と同時に右手を高速で突き出す
 すると手に込められた黒いオーラが膨張するかのようにはじけた
 今のスピードは美咲の目でも追いきれない
 「ふぅ・・・」
 火月の額から汗が流れ落ちる
 これだけの動きではあったが火月から汗が噴出していた
 火月は荒れる呼吸を整えてから美咲のほうを見ると言った
 「今はこれが精一杯」
 その言葉と同時に黒いオーラも引いてゆく
 依然として美咲は険しい表情を崩さなかった
 ただただ恐れたのだ
 火月の中に潜む力の膨大さに・・・
 そしてそれを火月が押さえつけ利用したことに・・・
 「火月・・・あなたいったいどんな・・・」
 「やっほー!!」
 美咲の言葉をぶった切るように元気の良い言葉が飛ぶ
 「い!?」
 何より驚いたのは火月だ
 「あはは きちゃった」
 これ以上にない笑顔で言うから反則だ
 そして後ろに隠した何かを前に突き出す
 それはちょっと大きめの包み
 「はい!お弁当持ってきたわよ!たべよ」
 にっこり微笑んだ


 「なんで・・・」
 美咲は言葉を漏らした
 時間は21時を回るというのに
 なぜ3人はこんな場所でシート広げてお弁当を食べているか・・・
 でっかい3段重ねのランチボックスには手の込んだ料理がいっぱい詰まっている
 「美咲ちゃんもどんどん食べてね」
 この人は・・・いつの間にか私を美咲ちゃんと呼ぶ・・・
 でも悪い気はしない・・・
 「まさか来るとは思いませんでしたよ・・・そりゃ・・・公園で訓練するから本当にやばいときは電話するって言いましたけど・・・」
 なぜ・・・?
 「いいでしょー?私はこんなことしかできないんだから・・・」
 「いや、おいしいし助かりますよ?でもさすがにこんな時間に女の子歩かせるって言うのは・・・」
 「いいのよ、うちはそういうの結構気にしない家庭だし」
 「いや・・・そうじゃなくってですね・・・」
 うーん と頭を悩ませる火月
 そんなときに
 「おいしい・・・」
 自分がそんな一言を漏らしていとことに驚いた
 「おいしい?それ自信作よ!美咲ちゃん!これもったべてこれも!」
 この笑顔にはどうも弱い・・・
 「あぅぅ・・・」
 美咲は顔を真っ赤にした
 「センパイ 美咲困ってる 困ってる」
 でもなんだろう・・・このセンパイと呼ばれる人は・・・すごく・・・安心する・・・
 


 「むぅ」
 3人でお弁当完食
 なんだかんだで美咲は結構食べた
 おかげで残さず食べられたわけなんだが・・・
 「そら!」
 火月は食事後訓練を再開していた
 「ふぅ・・・あんまり長持ちしないな・・・へたすりゃのまれそうになるし・・・もうちょっと抑えないとだめか・・・でもそれじゃ威力がな・・・」
 そんなことを試行錯誤しながら汗をぬぐう
 「あれ・・・?」
 訓練をひと段落終えた火月
 美咲と真由が座るベンチを見て声を漏らした
 「うふふ 寝ちゃったみたい」
 美咲は真由の膝枕で吐息を立てていた
 またも意外な一面を見せ付けられた感じ
 「こいつ人前で寝たりするんだな・・・」
 「よっぽど疲れてたんじゃないかしら」
 そう言って真由は美咲の頭をなでた
 おそらく毎日美咲は毎晩このように夜敵の探索をしてるのだろう・・・
 「無茶してますからね・・・こんな小さい体で」
 「そうみたいね・・・」
 真由はそう言ってもう一度美咲の頭をなでる
 「ん・・・ お姉・・・ちゃん・・・」
 その眠る美咲から漏れた言葉を聞き
 火月は思わず「あ・・・」っと声を上げていた
 「すみません今日は・・・わざわざこんな夜中に弁当まで作ってきてもらって・・・」
 「ううん、いいのしたくてやったことだし・・・それに・・・」
 真由は膝の上で眠る美咲の顔を見た
 「妹ができたみたいでうれしかったもの」
 そういって微笑んだ
 
 人々が眠りにつくころ
 美咲は目を覚まし
 「あぅぅ・・・」などと声を上げ顔を真っ赤にしていたが
 センパイは嫌な顔ひとつせずにっこり笑っていた
 俺はそれが本当の姉妹にも見え
 微笑ましく
 そしてすこし羨ましかった・・・






 キャラの性格が原形をとどめてないような気がしてきました・・・
 まぁ・・・いいか・・・
 
 
  
 
 
 

 
 
 
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