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今日もまたつまらない1日 8 

 「こちらの世界では・・・私たちの力は・・・著しく制限される・・・こちらの世界には結界があるから・・・そして・・・私たちの世界とは波長がまるで違うから・・・それは・・・あなたの中にいる闇も・・・同じ・・・。私たちの世界にも・・・昼と夜がある・・・私たち光は・・・昼に力が向上する・・・逆に闇は・・・夜に・・・その力の性質はこちらの世界でも・・・同じ・・・こちらの世界と私たちの世界の夜と昼は・・・少しだけ波長が似ているから・・・」
 朝のホームルームが始まる数十分前、火月は美咲に引っ張られ屋上に来ていた。
 授業前の屋上というだけあって、さすがに2人以外は誰もいない。
 もっとも生徒立ち入り禁止ということになっているこの屋上に、人などいるわけがないのだが・・・
 「つまり・・・?お前たち、いやお前の世界の住人はこちらの世界では本来の力は発揮できない・・・。それでも昼間はお前たちの力は向上し、夜は俺の中に住む闇等の力が向上する・・・と?」
 「そう・・・」
 「ならお前たちは、昼間に敵を倒したほうが有利だということじゃないか・・・だったらなぜ・・・」
 「確かに・・・私たちの世界では・・・そういう戦争が起こっていた・・・昼と夜・・・攻守の分かれた戦争・・・でもこの世界ではそれはできない・・・闇の力が小さくなっているのに加え・・・闇はさらに力を抑え隠れているから・・・」
 「力が小さくなっていることが敵には良いように働いているのか・・・。」
 「闇が力を開放しだすのは夜・・・それでも・・・私たちは隠れるわけにはいかない・・・闇を放置すれば・・・人間にも・・・重大な被害を及ぼす可能性があるから・・・。」
 「・・・それは敵の居場所さえ分かれば昼でも打てるっていう事じゃないか・・・?それなら・・・昼に、俺から闇を浄化することはできないのか?」
 「それは私の力ではできない・・・あなたの闇が・・・強すぎるから・・・。」
 それを聞いて、火月は大きな溜息を吐く。
 「ひとつだけ・・・あなたに住む闇を・・・消し去る方法がある・・・。」
 「それは・・・?」
 一瞬の間。
 美咲の澄んだ目が、こちらをじっと見ている、その眼差しはいつになく真剣だった。
 「それは・・・あなたを・・・殺すこと・・・。」
 冷たい風が吹き、美咲の短い髪がなびく。
 火月は・・・それを聞いて・・・笑った。
 「そうか・・・それでもお前は俺を生かしている・・・ありがとう。」
 美咲の顔が真っ赤になる。
 「・・・あなたなら、いつでも殺せる・・・。」
 「はは、それもそうだな。」
 美咲はプイッと後ろを向いた。
 「まぁその話はここまでとしてだ・・・お前・・・今日は何が目的だ?」
 火月は腕を組み、美咲の後姿に問う。
 「別に・・・何も・・・。」
 美咲はこちらを見ぬままいった。
 「嘘付け、こちらから聞いても答えなかったお前が、こんなに気前よく話すものか、ほら聞いてやるから言ってみ。」
 「何も・・・。」
 以前として、こちらを向かない美咲。
 「俺からすれば、お前にこんな朝早くからこんなとこに連れてこられることがすでにおかしいんだ。さっきの話にしても、いつでも話せる、俺から聞かれたら話そう、普段お前はそう考えている、ちがうか?」
 「・・・」
 「わざわざ、お前から話をしだしたのは、俺に何かを伝える口実がほしかったから、そうだろ?」
 「あ・・・ぅ・・・。」
 「まぁこれ以上話がないっていうなら、俺はもう行くぞ?ホームルームも始まるしな」
 そう言って火月は屋上を出ようとする。
 「あ・・・待って・・・。」
 ようやく美咲がこちらを向いた、その顔は耳まで真っ赤だ。
 「あ・・・ぅ・・・。」
 もっともらしいことを言い並べてみたが、実際のところあてずっぽうなヤマだ。
 『美咲は何かを言おうとしている』その推測は、何ってことはない、ただ美咲が最初から最後まで、何かを言いたげにもじもじしていたからという理由に過ぎなかった。
 まぁ見事にそれは的中したわけだ。
 美咲は火月の耳元によると、小さな声で『言いたかったこと』とやらを言ったので
 火月は大声を上げて笑ってやった。



 『はい、もしもしー?火月君?』
 「はい、突然電話してすみません、休み時間短いのに・・・」
 3時間目が終了したころを見計らって火月は真由に電話をかけていた。
 もちろん、教室でそんな電話をしようものなら、猛に何を言われるか分からない。
 火月は早目に終わった授業を利用して、屋上へと移動したわけだが・・・。
 それを見るや美咲も火月に続く。
 なぜ美咲は火月についてきたのか・・・。
 その理由はいたって簡単、火月が何か変なことを言うまいか気になったからだ。
 火月が電話をかけるとき、美咲は落ち着かない様子で火月の周りをうろうろしていた。 
 そもそも今こうして真由に電話をかけているのは、美咲の強い要望にお答えするためなのだから。
 『うん 大丈夫大丈夫!実はこっちからも掛けようと思ってたところだったから。』
 「え?」
 『お昼一緒に食べようかなと思って・・・もちろん美咲ちゃんも一緒にね、早起きしてがんばってお弁当作ってきたんだから。』
 あれま・・・さすがセンパイ、こっちが言おうとしたことを先に言われてしまった・・・。
 しかも弁当まで作ってきてくれたなんて・・・まさかあの馬鹿でかいランチボックスに・・・?
 「センパイのお弁当なら大歓迎ですよ、それに俺が言おうとしてたことも同じです。美咲がどうしてもセンパイと昼食食べたいって言い出すもんだから・・・そりゃもう朝からセンパイを誘って誘ってってうるさいくらいで・・・」
 火月はそういいながらわーわーっと声を上げてケータイを奪おうとする美咲の頭をがっしり右手で押さえつけていた。
 『うふふ、じゃぁ昼休みにね。楽しみにしてるね。』
 「はい、それじゃ昼休みに。」
 さてと・・・
 「よかった、センパイお弁当まで作ってきてくれたみたいだぞ。」
 そういって美咲の頭を解放する
 「あ・・・ぅ・・・。」
 顔を真っ赤にしてうつむく美咲。
 「私のこと・・・言わないって・・・約束したのに・・・。」
 「あー、わりぃ、すっかり忘れてたわ。」
 もちろん覚えてますとも。
 どうやらこいつをからかうのは思った以上に面白いようだ。



 絶好のピクニック日和な天気、とでも言おうか。
 真由は、屋上にレジャーシートを敷いてお弁当を広げた。
 「はい、じゃんじゃん食べてね!」
 案の定センパイは、あのでかい3段重ねのランチボックスに10を越える種類のおかずとおにぎりを大量に詰め込んできた。
 それに大きな水筒まで・・・。
 ちょっと待て・・・これセンパイ一人でもってきたのか・・・?
 「すみません、わざわざお弁当まで・・・。」
 「いいのいいの、そもそも勝手にやってたことだし2人が御飯買う前でよかったわ。」
 いえいえ、痛み入ります。
 まぁそんな火月の気持ちもなんのその。
 美咲は小さな声で「いただきます」と言うと、遠慮もなく自分の手に持ったプラスチックの皿にどんどんおいしそうなおかずを取っていく。
 このままでは美咲一人にたいらげられてしまうぞ・・・、肉取りすぎだろ・・・肉・・・。
 「こら、お前は少し遠慮と言うものを・・・」
 そんな俺の言葉にも動じない美咲、ただ一言。
 「おいしい・・・」
 そう言って口をハムスターのようにもごもご動かす。
 その様子を見て真由が笑った。
 「遠慮なんかしたら、なくならないでしょ?どんどん食べちゃって。」
 ごもっとも、これだけ量があるんだからな・・・。
 しかし、肉とりすぎだろ・・・肉・・・。
 
 火月の視界にはランチボックスを挟むようにして真由そのすぐ隣にちょこんと美咲が座っている。
 「うまいっすよ」
 火月がそう言うと、真由はこれ以上にない笑顔を見せる。
 実際に真由の作ってきたお弁当は、これ以上にないくらいおいしかった。
 「それにしても・・・懐かれましたね・・・センパイ・・・。」
 懐いたのは美咲。
 高速で箸を動かしながらも、時折ちらっ、ちらっ、っと真由の顔を覗き込んでいるのがこちらからだと良く分かる。
 たまに美咲と真由の目が合うと、美咲は真っ赤になって目をそらす。
 その様子が、見てて微笑ましくもあり、面白くもあった。
 「ちょっと待て・・・お前それ5個目だろ!!」
 「早い者・・・勝ち・・・。」
 「俺まだ1個しか・・・ってそれも取り過ぎ!てか肉!お前はもう食うな!!」
 「おいしい・・・。」
 すぐそれでごまかしおる・・・
 真由はその様子を眺めクスクス笑っていた。
 結局お弁当の半分は美咲がたいらげたわけで・・・。
 食べた質量はその小さな体のどこに消えたのだ・・・。



 時刻は21時
 至福の昼休みの後は、これといって何もなく、いつものようにただ消化した。
 火月は昨日同じ公園で特訓に取り掛かっていた。
 「はぁ!」
 その掛け声とともに、体から黒いオーラがあふれる。
 いい感じだ・・・。
 昨日よりもコントロールが効く気がする・・・。
 もちろん気を抜くことはできないものの・・・これならば・・・おそらくまともに戦える。
 戦うって何と・・・?
 何のために・・・?
 ・・・。
 とにかく俺は・・・あの小さな体を張って戦う少女に・・・手を貸したかったんだと思う・・・。
 そんなことを考えているとその小さな体の少女は空を駆け火月の前に降り立った。
 「美咲か・・・夜のパトロールは終わったのか?」
 手に力を集中したまま火月は美咲にそう言った。
 「大丈夫・・・ここ以外・・・力を感じない・・・」
 そう言うと、美咲はキョロキョロしだす。
 ・・・
 「言っておくがセンパイなら来ないぞ、今日は来ないように念を押したからな。」
 あ・・・いや・・・
 そんなあからさまにがっかりしなくても・・・
 がくりと肩を下ろした美咲が、ちらりとこちらを見る
 「・・・私も・・・特訓に付き合う・・・」
 そう言うと美咲は右手に剣を呼び出す。
 「え・・・?」
 「私の力も弱くなってるし・・・特訓も・・・必要・・・それに・・・火月には・・・実践的な・・・戦闘経験が必要・・・だと思う・・・。」
 確かに、力をコントロールさせる練習しかしてないのも事実だ。
 「手伝ってくれるのか・・・?」
 その問いに、美咲はこくりとうなづいた。
 『その特訓・・・私も仲間に入れてはもらえませんか?』
 その声は2人のものではなかった。
 上!?
 上を向くと外灯の上に一人の男が立っている。
 人・・・?
 見たところ人間とそう変わりはない、だが大き目の黒いショルダーガード、背中でなびく赤いマントは、現代のものとは思えないくらい中世的。
 服も現代とは異なる形状の漆黒の服だ。
 身長は180はあるだろうか・・・すらっと伸びた手足に小さな顔、人はこういう男を美形と呼ぶのだろう。
 ストレートの黒い髪で顔の半分を隠しているためかよく表情は見えないが・・・笑っている・・・?
 「だれだ!?」
 思わず火月は声を上げる。
 その声を聞いてか男は赤いマントをなびかせ外灯から飛び降りこちらに近づいてくる。
 「初めましてと言うべきでしょうか・・・お久しぶりですと言うべきでしょうか・・・」
 火月と美咲は、後ろに飛びのいて間合いを取る。
 その距離は30mほど。
 「私はライラクスと申します、以後お見知りおきを・・・」
 そう言いながらなおもライラクスを名乗る男はこちらに向かってくる。
 「ライラクス・・・」
 美咲がつぶやく。
 「知っているのか・・・?」
 それに対し問う火月
 「ライラクス・・・その名を知らぬものは私の世界にはいない・・・闇の王の側近・・・」
 !?
 「おいおい・・・初めての実践相手にしちゃ高レベルすぎはしないか・・・?」
 火月は体制を低くして構えをとる。
 その額から汗が一筋流れた。
 「安心してください、これは私の本体ではありません、精神体です。ですから力は通常の1/10以下程度です。」
 ライラクスはそう言ってじりじりと距離を詰めてくる。
 顔は笑っているが、その殺気・・・半端じゃないぞ・・・
 距離・・・25・・・20・・・。
 10mをきればこちらの間合いだ・・・
 攻撃を仕掛ける!
 これではっきりするはずだ・・・。
 俺が自分を保ったまま戦えるかどうか・・・。
 火月が右手に力を込めると黒いオーラがあふれ出す。
 いくぞ!!!!
 火月はライラクスに向かって跳んだ。








 火月の戦いはこれからだ!!!
 って言って終わるわけですかね・・・
 キャラだいぶ変わっちゃった・・・美咲・・・
 ぶっちゃけて言えば私好みにしてしまったと・・・
 ああ・・・
 まぁ最初から性格ちゃんと考えてなかったからなぁ・・・
 まぁあれです
 もうちょっとだけ続くんじゃよ
 
 
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