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今日もまたつまらない1日 9 

 ここまで・・・力に差があるとでも言うのか・・・。
 奴は言った、これは精神体であり、力は十分の一ほどだと・・・。
 ならばこの差はなんだ・・・。


 火月の左手による連打が繰り出されるも、すべて奴の右手によって止められる。
 「くそ・・・。」
 火月は舌打ちすると後ろに引いていた右手を撃ちだす。
 しかしそれを奴はジャンプすることでかわした。
 月が明るく照らす静かな夜、公園は戦場と化した。
 しかしその戦いは一方的なものだ、何せこちらの攻撃はまったく当たらないのだから・・・。
 飛び上がった奴の隙を美咲は見逃さない。
 攻撃は右から、美咲の剣はライラクスを貫いた。
 しかしそれは幻、
 「こちらです。」
 気づいた時にはすでに奴は、美咲の後ろに・・・。
 横に薙ぎ払った手刀は、美咲を捉え、そして吹き飛ばした。
 「美咲!!」
 叫ぶと火月は走り、地面に向かって一直線に降下する美咲を受け止めた。
 「・・・大丈夫。」
 大丈夫なものか・・・。
 美咲の音を変えない言葉に、火月は心の中で呟くと立ち上がる。
 20mほど先にストンと降り立つライラクス。
 さてどうしたものか・・・。
 悩んでる余裕など火月にあるはずなど無かった。
 20mという距離など奴にとっては、手の届く範囲に相違なかったのだから。
 !?
 何が起こったのかわからぬまま吹き飛ばされていた。
 気づいた時、すでに奴は目の前に・・・。
 美咲は体を起こすと間髪いれず剣をライラクスに向かって振るう。
 しかしそれは奴の右手の人差し指と親指によって止められる。
 「ぐ・・・。」
 なんという力か。
 引くことも押し出すこともできない。
 美咲は両手で持っていた剣から右手を引き剥がすと、上に。
 右手に札のようなものが2枚現れる。
 それは鋭く硬化し、ライラクスの顔面に向かって飛ぶ。
 しかし、奴は顔を少しそらしただけでそれをかわした。
 「なるほど・・・あなたは戦いなれているようだ。」
 そう言うと、奴の体から黒いオーラがもれる。
 !?
 己の危機を察したか、美咲は剣を持つ左手を離すと後ろに跳ぶ。
 しかし遅い。
 すでにライラクスの左手は美咲の首筋を捉えていた。
 「あ・・・。」
 ライラクスは美咲の首をわしづかみにすると高く掲げる。
 「がっ・・・ふ・・・。」
 苦しい・・・。
 美咲の意識が朦朧とする。
 「あなたにうろちょろされると戦いにくいので・・・ね。」
 その言葉とほぼ同時。
 「させるかー!!」
 いつ立ち上がったか、ライラクスの懐には火月がいた。
 体をひねり右手を引く、その手首を左手で持つことで、両手のオーラをひとつにまとめあげる。
 「ああああ!!!」
 その右手は、奴の腹に突き刺さった。
 そのこぶしをもろに受けたライラクスは、数十メートルほど跳ぶと地面にうつぶせに倒れる。
 手ごたえは・・・あった。
 ライラクスの左手から開放された美咲は、その場に背中から地面に落ちる。
 「美咲!」
 「あ・・・く・・・。」
 美咲は意識を失いかけていた。
 立ち上がろうとするも、その場に倒れこむ。
 「美咲・・・、いい、お前は無理をするな!」
 しかし聞かない、立ち上がることをやめない。
 それは戦士だからなのか・・・。
 敵が目の前にいるからか・・・。
 美咲が立ち上がるよりも早くライラクスが立ち上がる。
 「さすがですね・・・。今の一撃の威力は相当のものです。」
 その言葉とは裏腹にまるでダメージが無い。
 「へへ・・・、ぴんぴんしてるな・・・。」
 「これは精神体ですから痛みはありません、それにこのぐらいのダメージで消えることはありませんからね。」
 ・・・
 ならばもっと力がいる・・・。
 もっと大きな威力がいる・・・。
 もっと・・・力を!!!
 火月がカッと目を見開くと、全身から黒いオーラがあふれた。
 特にその右手と左手は、常に爆発を起こしているかのよう。
 「あああ!!」
 その叫びの同時に、火月は大地を蹴った。

 「速い!」
 声を上げたのは、ライラクス、驚きの表情を隠せない。
 火月の右と左の嵐が、ライラクスを襲った。
 「ああああ!!!!」
 やむことのない連撃、ライラクスの目の色が変わった。
 「く・・・。」
 ライラクスの口から言葉が漏れる。
 今まで優勢だったライラクスが、火月の攻撃に防戦一方になる。
 ほぼすべての攻撃をその二つの手のひらで止めるライラクスであったが、受けきれない攻撃がライラクスの頬を掠めた。
 「チィ・・・。」
 舌打ちをするとライラクスが後ろに引く。
 しかし火月は追撃をやめなかった。
 「まだまだ!!」
 大地を大きく踏み、さらに前に踏み出す。
 「ええい!!」
 その声と同時に、火月の右手はライラクスの左肩を貫いた。
 「く・・・。」
 ライラクスの体がガクリと崩れる。
 「よし!」
 更なる追撃をと踏み込んだ時、火月の連撃が止まった。
 なんだ・・・。
 体が・・・。
 初めて自分の意思で行う実践・・・。
 自分の限界を超えた力・・・。
 ピークに達した体・・・。
 既にその力は、火月が思い通りに操れるものではなくなっていたことに気がつかなかった。
 「しまっ・・・た・・・。」
 ぐ・・・、まずい・・・。
 この感覚は前以上に・・・。
 「ふ・・・この時を・・・待っていましたよ。」
 そう体をゆっくり起こし冷静な声で言うライラクス。
 火月は体を縮め大きく震えると、しばらくしてぴたりと止まった。
 「さぁ・・・あなたの正体を・・・。」
 ライラクスがそこまで言った時だ。
 「すこし・・・、遊びが過ぎるんじゃないか・・・?ライラ。」
 その言葉は紛れも無く火月の口から漏れた。
 !?
 そして、今までに無く黒く莫大なオーラを手にまとい、それを、ライラクスに向かって放つ。
 放たれたオーラはまるでレーザー光線のように一直線に空に伸びる。
 そしてライラクスの体を突き破った。
 攻撃を受けたライラクスの体が大きくゆがむ。
 「やはり・・・あなたは・・・紛れも無く・・・。」
 そう言葉を残しライラクスは闇に消えた。

 公園は一気に静まり返った。
 しかしその黒いオーラはとどまることを知らない。
 火月は立ち上がろうとする美咲のほうへ体を向けると歩き出す。
 「く・・・、か・・・つき・・・。」
 美咲が声を上げるもその声は火月には届かない。
 距離がどんどん縮まる。
 そして、何とか起き上がろうとする美咲の目の前に火月が立ちはだかった。
 火月は美咲を見下ろす。
 なんという存在感か・・・。
 こちらを見下す目は、鋭く、そして冷たい。
 暖かさを感じる火月の目ではなくなっていた。
 「火月!!」
 美咲が声を上げるもその声は届かない。
 月を背にした火月がゆっくりと右手を上げる。
 「光のものか・・・。」
 そう火月は呟くと、右手が徐々に黒く染まった。
 その時、美咲は死を覚悟する。
 ゆっくりとその瞳を瞑った。
 まさにその瞬間だった。
 「やっほーい!!」
 元気の良い声が響く。
 手をぶんぶんと振りながらこちらに走ってくるのは、間違いなく真由だった。
 「ちょっとセンパイ!!!今日は来るなって言ったでしょ!!!!」
 火月はセンパイを見ると口を大きく開けて叫んだ。
 「だってさぁ・・・ねぇ・・・せっかくだから飲み物ぐらいは差し入れしようかなと・・・。」
 そう言って真由は胸に抱えた3本のペットボトルをちらつかせる。
 「んー・・・まぁありがたいんですけどね・・・。」
 火月は苦笑いして後頭部をかいた。
 「美咲ちゃん?」
 真由は美咲の前にしゃがみこむ。
 「どうしたー?特訓疲れた?」
 その顔を見てホッとしたか、美咲は真由に崩れるように倒れこみ意識を失った。


 センパイが来るとこんなにも和む・・・。
 何故だろうか・・・ホッとする・・・。
 さっきまでそこで戦っていたことに気づかされたのは、先輩と別れた後だった。
 しかし、俺はライラクスを追撃したところまでの記憶しかなく・・・。
 いったいあの後何が起こったのか知る由も無かった・・・。



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やっぱり戦闘シーンは書けません・・・
でも思いつく話はみんな戦闘ものです
これいかほどか・・・
なんというか描写に戦闘の緊迫感を与えるにはどうしたらいいのかね・・・
勉強しないとダメだな・・・。
本当はもっと先まで書こうと思ったけど切れが良かったのでこんなもんで・・・。
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コメント

ぉぅぃぇ
コメントありがとうヽ(*'ヮ')ノ
んむ
この展開何度も使ってますからね・・・
戦闘しなくても良いシーンだったんだけどね・・・実は・・・

格闘技か・・・そういやぜんぜん見てないな・・・
今度見てみようかな
特番でK1やってたら(ぁ

次はもっとスピード感を出せるように心がけたいです。

戦闘ですか。燃えまえね燃えますね。
なかなかテンポがあって良いと思いますよ。
戦闘モノの小説なら格闘技を見たりすると良いらしいです。

ただ残念なのは、展開が読めてしまった事かな…。

次にも期待!

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